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7 楽器紹介(主なものです。)


アンクロン(ここを押すと音がでます。)

現在では,インドネシアのジャワ島,スンダ地方が有名ですが,古くは,南スマトラや西南カリマンタンから広まったという説もあります。バリから西部ジャワへ送られたという記録もあり,バリが起源であるという説もあります。また,反対にジャワからバリへもたらされたという説もあります。(結局はよくわからないのが実情です。)
 バリ語では,angke(音階)とlung(切る)という二つの語からなり,その音の出方を思い起こさせます。アンクロンは,宗教的な儀式などに使われていましたが,長い間に次第に忘れられ,姿を消しつつありました。
 現在使われているメロディアンクロンは,1937年教師であったDaeng Sutigna氏が教育用楽器として考案しました。伝統的なアンクロンは,独特の音階で民族音楽しか演奏できませんでしたが,ドレミ式となり,様々な曲を演奏することができるようになりました。こうして,ほとんど忘れられかけていたアンクロンがよみがえり,インドネシア国内だけでなく,国際的な場でも演奏されるようになりました。
 現在インドネシアのバンドンにある通称アンクロン村は,Daeng氏の指導のもとに建てられた施設で,新しい楽器としてのアンクロンの開発を続けています。観光スポットにもなっていますので,バンドンを訪れた際は,立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。





ガンバン(ここを押すと音がでます。)

正式には,ガンバン・バンブーといいます。写真を見るとわかると思いますが,小学校の音楽の時間に使われている木琴とほとんど同じです。違うところは,すべてが竹でできているということと,♯や♭の音も一列に並んでいるということです。
 ガンバン・バンブーは音の高さ(大きさ)によって1から5まであります。ガンバン1,2は高い音が出て,主に主旋律や副旋律を演奏します。ガンバン3,4,5はリズムを担当します。

ベース(ここを押すと音がでます。)

ガンバン・バンブーを縦に並べたような物で,太い大きな竹が並んでいます。深みのある低い音で曲を引き締めます。

アンクロンを作っている様子を見てきました。

バンドンにある,アンクロンの制作場所です。ほとんどの行程が手作りです。アンクロンもどんどん進化していて色々な形のものができています。想像力豊かですね。